アニメ原画のすべて:キーアニメーション入門
講座詳細

アニメーションの基礎&ストーリーボード
アニメーションの基本原理を学び、日本アニメーションのパイプラインとストーリーボードを理解した上で、以降の講座でアニメーションに活用してみましょう。

第1ラフ:一原
ここではドローイングの完成度は気にせず、アニメーションのシーンに焦点を当てながらストーリーボードに従います。この段階では、ラフスケッチ過程の様々なコツをお伝えします。

第2ラフ:一原+作監
この段階では、キャラクターの身体スケッチ、解剖学的な構造、ダイナミックな動きが重要です。アニメーションを解剖学的な構造に沿って描くコツやポイントをお伝えします。

クリーンアップ:ニ原
クリーンアップの段階では、線画作業プロセスの重要なポイントを解説します。キャラクターの外見に最も適した線画を正確に描く方法をお伝えします。

FX:明暗
FXの段階では、特殊効果を統合して明暗のつけ方を学びます。最後に中割りパートが引き継いでアニメーションパイプラインを完成させられるよう、プロジェクトを仕上げます。

中割り作業への引き渡し準備
原画作業プロセスを終えた後、日本アニメーション制作のパイプラインに沿って、キーフレームについての明確な指針と説明を示し、中割り担当のアニメーターと効率的にコミュニケーションを取る方法を学びます。
※下記の画像は講座に対する理解を深めるためのイメージです。
※講座動画の公開時期や、カリキュラムのイメージ・内容などは予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。
01.イントロ- 講師紹介 - カリキュラムの概要 - 日本アニメーション制作の主要ステップ
02.アニメーションのサマリー- TVPaintの仕組み - よく使われるキー - 必要なもの:アニメーションの基礎
03.ストーリーボード、パイプライン&準備- テンプレートを作成 - ストーリーボードの見方 - 柔軟に対応できる部分 - 日本アニメーションパイプラインに関する説明
04.空白ページへの恐怖を克服する- 様々な方法と選択事項 - 基本的な土台の構築 - 速くて正確なドローイング
05.第一ラフを開始- ラフ作業を開始 - アニメーションのコツ - ストーリーボードの第2部に沿って作業
06.リズムが中核だ- 時間の操作 - フレームの修正と追加 - ボールアニメーションの実習
07.パスオーバー:キャラクターに近づく- 完成度を高めるための第1ラフの修正 - パスオーバー&キャラクターに近づく - よりクオリティの高い身体ラフを描くコツ
08.パスオーバー:ダイナミックな動き- 身体動作のパスオーバー - ダイナミックな動きの形を作る
09.パスオーバー:ディテール- Z軸を活用 - 手と指に上描きする
10.上描き:フレームと線画をしっかり描く- キーフレーム、ブレークフレーム、中割りフレーム - アニメーションのすべてのフレームに上描きする
11.上描き:身体とFX- 人体力学の修正 - 視線の方向と顔の演技を追加 - FXの線引き
12.上描き:服装と髪1- 服装と髪の実習 - ラフの上に描く - 正確な線引き
13.上描き:服装と髪2- 服装と髪の応用 - キャラクターの動きと服装ドローイングのコツ
14.クリーンアップ1:目と髪- すっきりした線にするコツ - 陰影を考慮してクリーンアップ
15.クリーンアップ2:帽子と服装- 明るい色、遠近感、深度を考慮したクリーンアップのコツ - 引き続きクリーンアップ
16.クリーンアップ3:シーンの中のダイナミックな動き- ダイナミックな動きのドローイングのコツ - 引き続きクリーンアップ
17.クリーンアップ4:クリーンアップの延長- 引き続きクリーンアップ
18.クリーンアップ5:最後のクリーンアップ- クリーンアップを終わらせる - クリーンアップ時に役立つコツ
19.FXを中心に- FXが必要な部分を検討 - FX専用のレイヤーを追加 - 簡単なFXの訓練
20.FXのクリーンアップ1:- テクスチャをさらに追加する - 最も効果的なFXのクリーンアップ方法
21.FXのクリーンアップ2:- FXの修正 - 細かな作業 - 陰影の追加および彩色を考慮
22.明暗- 光の方向 - ツールの基礎 - 注意すべき点とその用途
23.中割り作業- 仕組み - 他チームのキーアニメーター向けに説明を作成する手順 - 作品の転送方法およびフォーマット
当講座は、以下のツールを使用します。
[メインツール]
- TVPaint 11
※円滑な受講のため、該当バージョンのご使用を推奨します。
私は小さいころから日本風アニメーションに魅了され、フランスのEcole Georges Mélièsで勉強し、ピエロ、東映、マッドハウスなど、様々なスタジオで働いてきました。
本講座では、ストーリーボード作業から必須テクニック、細部のクリーンアップに至るまで、私が数年間にわたり蓄積してきた気づきをもとに、日本アニメーションについて解説します。日本アニメーション業界で一般的に用いられているワークフローを使い、中割りパートに適切に指示する方法もお伝えします。
本講座の企画意図は何ですか?
私は西洋アニメーションから日本アニメーションまで、様々なタイプのアニメーションを制作してきました。このような経験を通じて、アニメーション産業全体を幅広く理解できるようになりました。様々なアニメーションスタイルの中で、私は日本アニメーションのパイプラインを教えるとともに、自分が制作したアニメーションを学習ツールとして活用することにしました。日本アニメーションの制作プロセスは、一般にはあまり知られていないと考えたためです。多くの人がアニメーションを楽しんでいますが、画面の裏側で行われている努力やテクニックについてはあまり知られていません。そのため、私は本講座でアニメーション制作の重要なプロセスに焦点を当てて、ステップごとのコツとテクニックを解説します。ストーリーボード作業から特殊効果の導入まで、日本アニメーション制作の全過程をご紹介することが、他の講座にはない特徴だと思います。
この業界に入られたきっかけを教えてください。
私は世界中のTVアニメーションを見て育ち、常にアニメーションに魅了されてきました。14歳のとき、私はアニメーション分野で活動することを決め、フランスでインターンシップも経験しました。幸運にも、そこでシナリオ作家に教わる機会がありました。たった2週間の短い時間でしたが、とても楽しく、私がアニメーションを続ける動機となりました。私はEcole Georges Mélièsでアニメーションを専攻し、5年間勉強しました。卒業後は友人と一緒に遊び感覚で日本風のアニメーションを制作し、YouTubeにアップロードしていました。Appleや東映などの大手企業から入社のオファーをいただくという幸運にも恵まれました。子どものころに自分の情熱を見つけ、その道のりで周囲の素晴らしい人たちと一緒に仕事ができ、とても幸せだったと思っています。
今の業界の求人状況や、これからの業界の行方についてどう見ていますか?
日本のアニメーション産業は、グローバル化の影響で急速に発展しています。近年では、日本風アニメーションには日本のアーティストにとどまらず、様々な国のアーティストが参入しています。アニメーションソフトウェア、リアルタイムレンダリング、VRなどの技術的進展により、手作業が減って効率化され、様々な背景を持つ人に新たな可能性を開かれています。このことはアニメーション産業、特に日本アニメーションにポジティブな発展の可能性を広げています。
【経歴】 ・現) Fost Studioのフルタイムアニメーター ・フリーランスアニメーター ・東映、マッドハウス、ピエロ、Titmouseのキーアニメーター 【参加プロジェクト】 ・「ワンピース」 原画 ・「僕のヒーローアカデミア 」 原画 (第5期) ・「BORUTO -ボルト- NEXT GENERATIONS」 原画 ・「Takt op.Destiny」 (TVA) 原画 ・AREA21 - 「Pogo」 PV 原画
【経歴】 ・現) Fost Studioのフルタイムアニメーター ・フリーランスアニメーター ・東映、マッドハウス、ピエロ、Titmouseのキーアニメーター 【参加プロジェクト】 ・「ワンピース」 原画 ・「僕のヒーローアカデミア 」 原画 (第5期) ・「BORUTO -ボルト- NEXT GENERATIONS」 原画 ・「Takt op.Destiny」 (TVA) 原画 ・AREA21 - 「Pogo」 PV 原画