筆で彩る立体をアニメのように魅せる二次元塗装
講座詳細
こんにちは、2次元リペインターのリペラボです。私は2022年に趣味としてフィギュア塗装を始め、Xでは「リペラボ」としてニ次元スタイルの塗装作品を発表してきました。漫画やアニメのキャラクターフィギュアを、イラストのようにニ次元的に再現するトリックアートの表現に魅了され、日々技術を磨いています。
2024年には商業デビューを果たし、プロとして活動する機会をいただきました。本職は歯科技工士で、細かな手作業と高い精密性が求められる仕事に携わっています。その経験を活かした「細部へのこだわり」と「丁寧な仕上げ」は、私の作品の大きな特徴です。本講座では、二次元塗装の基礎から、アニメ風の鮮やかな発色やメリハリのある配色バランスまで、キャラクターの魅力を最大限に引き出すためのテクニックを丁寧にお伝えします。
該当の分野を勉強している方、この講座を受講しようか悩んでいる方は、どういう部分を一番難しいと思っているでしょうか?本講義を通じて、そのような部分をどういう風に解決できるでしょうか?
未経験の方からは、どの道具を揃えればよいのか、揃えたあとに何から始めればよいのかわからない、という声を多くいただきます。そこで本講義では、基礎の「1」から丁寧にお教えしていきます。また、すでに二次元塗装の経験がある方には、さらなるステップアップを目指せる内容を用意しています。エアブラシを中心に制作してきた方であれば、二次元塗装の基礎から応用までの中から、ご自身に必要な技術を取捨選択しながら学んでいただけます。
講師さまご自身は、勉強してきた中で難しかった部分、それを解決するためにどのような努力をされてきましたか?
筆ムラが出てしまったり、下地の色がなかなか隠れなかったり、思いどおりの色に仕上がらなかったりと、難しいと感じる点は数えきれないほどありました。そうした課題に対して、1体仕上げるごとに改善点を見つけ、次に活かすことをひたすら繰り返してきました。
塗装をする際は、どの部分に一番力を入れていますか?また、それを表現するスキルにはどのようなものがありますか?
下地は見えなくなるまでしっかり塗装すること。黒線や色の境目はできる限りはみ出さないように引くこと。時間がかかっても構わないので、できるだけ丁寧に筆を運ぶことを常に意識しています。
受講生に向けてメッセージをお願いいたします
フィギュアと塗料、筆があれば気軽に始められるのが、筆塗りの二次元塗装です。エアブラシや塗装ブースなどの道具は、必要になってから揃えれば問題ありません。本講座は、道具は用意したものの何から始めればよいかわからない方にも向けた内容です。最低限の道具で塗ってみて楽しいと感じたなら、それはきっと向いています。私自身、2022年当時はフィギュアや模型経験もなく、美大出身でもありませんでしたが、興味を原動力に調べ、試し続けてきました。本講座には、その3年間で得たノウハウを凝縮しています。

色と塗料
色を「明るさや濃さといった細かい違い」として捉えるだけでなく、それを3項目に分けて考えることで、調色の精度を科学的に高めます。また、講座で主に使用するラッカー塗料の特性を深く解説し、塗料の力を最大限に引き出すための知識を定着させます。

筆ブレを軽減させる方法
フィギュアの顔や細部の模様など、繊細な塗装で筆先が震えてしまう問題を解決します。把持、支持、依持の3点保持による筆の安定化をはじめ、綺麗な線を引くための運筆のコツを実践的に解説し、線の精度を高めるテクニックを解説します。

フィギュア塗装における下書き方法
塗料の調色後、いざ塗りに取り掛かる前に、フィギュアの写真を使い、お絵描きアプリで影と黒線の配置を下書きします。この工程を踏むことで、完成イメージを明確にし、塗装時の配色やデザインにおける迷いを解消します。

筆ムラなく塗るコツ
二次元塗装は、配色が決まれば、決めたラインからはみ出さずに塗るというシンプルな作業へと移行します。いかにこの「塗り絵」の精度を上げるか、筆ムラを目立たなくさせる技術や、細かな塗り残しといったエラーを減らす方法を集中的にお教えします。

黒線の描き方
顔の輪郭や服のシワといった「主線」を引く作業は、二次元塗装のアニメ的な再現性を左右する最重要工程です。線を安定させ、はみ出しを防ぐための筆の動かし方のコツや、塗料の粘度調整など、この難関作業を攻略する実践的なノウハウを公開します。

失敗を乗り越えるためのキャラクター愛
制作中に発生しやすいミスの修復方法を解説します。さらに、マスキング方法や洗浄、そしてつや消しスプレーを使用したプロレベルの仕上げ方法までを網羅し、作品の完成度を安定させる力を養います。
使用材料・道具についてご案内します。
当講座は、以下を使用します。
- フィギュア
- 筆
- ラッカー塗料
- つや消しスプレー
- お絵かきアプリ:MediBang Paint(必須ではありません)
※詳しい材料のリストは最終作業結果の案内の下段にある[受講に必要な準備物]でご確認ください。
01.自己紹介と概要- 自己紹介 - フィギュアをイラストのような配色で塗装すること
02.準備するもの- 必要な道具 - あると便利な道具
03.色・塗料についての基礎知識- 色について(色が変化する3ヶ条) - 塗料について(色相、明度、彩度)
04.筆ブレを軽減する塗り方- 把持、支持、依持の3点保持による筆先を安定させる方法
05.塗装前の準備①- フィギュアの正面と背面からの撮影 - お絵描きアプリなどを使って下書き(影と黒線、色) - 影色をどのように決めるか
06.塗装前の準備②- 調色をする環境 - 作りたい色に調色するには - 筆ムラしにくい塗料にする - 塗料の保管方法
07.肌の塗装- 肌の調色 - 塗装の流れ - 日焼けしていない上半身の肌の塗装 - 下書きと同じく影を入れる
08.顔の塗装- 瞳の塗装 - 下書きと同じく影を入れる
09.髪の毛の塗装- 髪の毛(前髪のハイライト):最後の重ね塗り
10.小物の塗装- 小物(手に持っているおもちゃ)の塗装:最後の重ね塗り
11.黒線を引く- 7講,8講,10講で塗装した部位の境目に黒線を引く - 目や鼻、口などの顔を描く
12.仕上げ- マスキング方法 - 軽い洗浄 - つや消し(エアブラシ)※缶スプレーでも可 - 組み立て時のポイント
13.塗装前の準備①- フィギュアの正面と背面からの撮影 - 下書き(影と黒線、色)
14.塗装前の準備②- 分解 - バリ取り - 変形直し - 洗浄 - 乾燥
15.塗装前の準備③- エアブラシを使用した下地処理(胸のリボン) - エアブラシの掃除
16.塗装前の準備④- 決めた色に調色 - 筆ムラしにくい塗料にする
17.衣服の塗装- 衣服(スカートと青いライン):最後の重ね塗り - 下書きと同じく影を入れる
18.青い胸リボンと顔の塗装- 青い胸リボンの塗装 - 瞳の塗装 - 下書きと同じく影を入れる
19.髪の毛の塗装- 髪の毛(前髪のハイライト):最後の重ね塗り
20.黒線を引く- 黒線を引く(顔、リボン) - 顔を描く
21.仕上げ- マスキング方法 - 軽い洗浄 - つや消し(エアブラシ)※缶スプレーでも可 - 組み立て時のポイント - ボーナス映像:アスナの首に真鍮線を埋め込む方法