キャラモデラーに向けたMayaで仕上げる3Dキャラモデリング講座
講座詳細

Mayaの操作と基礎知識
3DソフトMayaの基本的な操作方法と、モデリングで頻繁に使用するツールを解説します。セルルック制作で活用する標準シェーダー「AiToon」の概要にも触れ、まずはMayaの扱いに慣れることを目指します。

作品をよりよくするためのコツ
モデリング技術だけでなく、作品のクオリティを自ら高めていくための「考え方」を身につけます。完成したモデルを客観的に見つめ直し、どこを修正すれば更に良くなるかを判断する視点を養います。

設定画を見てワークフローを想定する方法
1枚の設定画から完成形を逆算し、制作の段取り(ワークフロー)を計画する能力を鍛えます。作業のどの段階で何を行うべきかを事前に想定することで、手戻りを減らし効率的に制作を進める力を身につけます。
完成度と作業効率を叶えるモデリング
刀(プロップ)と人体・服(キャラクター)のモデリング工程を詳細に解説します。顔、体、手、髪といった各パーツの造形ポイントを押さえ、モデリングの精度とスピードの両方を高めていきます。

リッチに見せるマテリアル&レンダリング
設定画のルックを再現するため、AiToonシェーダーを使ったマテリアル作成を学びます。PhotoshopやSubstance 3D Painterを用いたテクスチャワークも解説し、モデルをより豊かに見せるための技術を習得します。
リギング&ポージング
モデルを動かすためのリギング(ジョイント配置)とスキンウェイトの基礎知識をお教えします。キャラクターの個性を表現するポージングを作成する工程を通し、モデリングの精度が後の工程にどう影響するかについても解説します。
※上記の画像は講座に対する理解を深めるためのイメージです。
01.コルドロン3Dについて- 自己紹介と自主制作の紹介 - 今回作成する作品の設定画を見せながら刀とキャラの大まかな説明
02.モデリングのワークフローとクオリティアップのコツ- 今回作成するモデルの具体的なワークフローと得られるスキルについて説明 - モデリングや他の作品制作でも通ずるクオリティアップさせるための比較の話
03.Mayaの基本操作とAiToonの説明- Mayaの簡単な基礎の操作とモデリングにおいて使用する主な機能を紹介 - pencilに似たセルルックの作成が可能なMayaの標準のシェーディングソフトウェア「AiToon」の紹介
04.刀のモデリング①- 設定画を見せながらモデリングの工程を説明 - プロップモデリングに使うMayaの機能を説明しながら鍔のモデル作成
05.刀のモデリング②- 刃のモデル作成、デフォーマの説明
06.刀のモデリング③- 柄のモデル作成、CGっぽくなりすぎないランダムさを加えることを解説
07.UV展開- UV展開でスピードをあげるコツを説明 - 無料UV展開ツールAriUVGriddingの紹介
08.マテリアルとコントローラ- AiToonとライトとレンダー設定の説明しながらマテリアル作成 - キャラに刀を持たせるための簡易的なコントローラを作成
09.レンダリングとコンポ- レンダリング、AfterEeffectでのコンポ
10.顔のモデリング①- ニ面図を参考に顔のラフモデリング
11.顔のモデリング②- 鼻、目、耳を作成
12.顔のモデリング③- 眉毛、黒目、まつげ、まぶたと鼻のラインを作成
13.顔のモデリング④- 口の中、歯、舌のモデリング
14.体のモデリング①- 体のラフモデリング
15.体のモデリング②- ミスしやすいポイントを解説しながらモデリング
16.体のモデリング③- セカンダリモデリング
17.手のモデリング- 手のモデルを単体で作成してから腕につける工程を紹介
18.髪のモデリング①- ラフモデリング
19.髪のモデリング②- セカンダリモデリング
20.UV展開- 左右対称にUV展開する工程を説明
21.服のモデリング①- レザージャケット、Tシャツ、パンツのラフモデリング
22.服のモデリング②- レザージャケットのモデリング
23.服のモデリング③- Tシャツ、パンツのモデリング
24.服のモデリング④- 靴のモデリング - セットアップのために体の見えない部分のフェースを削除する
25.服のモデリング⑤- カーブとスイープメッシュを使用したネックレスのモデリング
26.UV展開- マテリアル分けを想定しながらどのようにUV展開すべきかを説明
27.マテリアルの作成- ライト影と固定影とハイライトの説明しながらマテリアルの構成を説明 - AiToonでラインありとなしの設定の解説
28.Photoshopによる目のテクスチャ作成- 設定画を参考に目のテクスチャをPhotoshopで作成 - 目のマテリアル作成
29.SubstancePainterとPhotoshopによるテクスチャ作成- SubstancePainterとPhotoshopでテクスチャを作成してマテリアルに組み込む - レンダリング結果を確認してテクスチャとマテリアルをブラッシュアップ
30.レンダリングとコンポ- ターンテーブルをレンダリング、AfterEeffectでのコンポ
31.ジョイントの配置- 関節位置を考えながらのジョイントの配置
32.スキンウェイト- 正しく動かせるかを確認しながらスキンウェイトの割り振り
33.ポージング作成、レンダリングとコンポ- キャラクター性がでるようなポージングの作成 - ターンテーブルをレンダリング、AfterEeffectでのコンポ
34.一枚絵の作成- 一枚絵を作成するためのポージング、素材出し - AfterEeffectでアニメで使用するようなの撮影処理を行い、一枚絵を仕上げる
35.ポートフォリオとデモリール- Mayaでモデルのワイヤーフレーム素材を書き出し - 完成したポートフォリオとデモリールを見せながら構成を解説
36.まとめ- キャラモデリングにあたって注意すべきポイントをおさらい - 自主創作のすすめ
当講座は、以下のツールを使用します。
[メインツール]
Maya2025
[サブツール]
Photoshop
Substance 3D Painter
After Effects
※プログラムの注意事項必要に応じて作成
こんにちは、3DCGモデラーのコルドロン3Dです。CG映像会社に勤務し、リアルからセルルックまで、プロップやキャラクターのモデル制作などに携わってきました。傍らで自主制作の3DファンアートをSNSで発信しており、CGを学ぶ前は9年間漫画家を目指していました。
今回はモデラー志望の方の助けになりたいと考え、需要の高いセルルックの女性モデルと刀を題材に選びました。ポートフォリオ用のターンテーブル作成までを行うため、ご自身の作品に加えたい方にも最適です。モデリングを楽しみながら、一つずつスキルを習得していただければ幸いです。
該当の分野を勉強している方、この講座を受講しようか悩んでいる方は、どういう部分を一番難しいと思っているでしょうか?本講義を通じて、そのような部分をどういう風に解決できるでしょうか?
「作品をどう完成させるか」や「クオリティをどう高めるか」といった点が本講座の核心になります。本講座では、設定画をもとにしたモデリングの開始から、ポートフォリオに掲載できるターンテーブルの制作まで、一連の工程を動画で解説しています。この流れを通して、作品を最後まで仕上げる力と、完成度を高める力の両方を身につけられる構成となっています。
3Dモデリング始めたきっかけを教えてください。
漫画家を目指して様々ことに挑戦していたのですが、行き詰まりを感じていた時に、友人が会社を辞めてCGの専門学校に進むと聞き、自分も職業訓練のつもりで入学することにしました。かなり行き当たりばったりな選択でしたが、専門学校で初めて3Dモデリングに触れ、どんどんのめり込んでいきました。
講師さまご自身は、勉強してきた中で難しかった部分、それを解決するためにどのような努力をされてきましたか?
人体モデリングは押さえるべきポイントが多く、作ったものが正しく顔や体を再現できているのか、クオリティが高いのかどうかを最初は自分で判断できず、苦戦しました。この課題を解決するためには、プロの方に直接見ていただくことや、プロの作品と比較すること、書籍で人体構造を学ぶことが重要だと思います。そうした取り組みを積み重ねる中で、わからない点を一つずつ解消していく地道な作業が必要だと感じています。
アウトプットを形にすることにおいて、大切なポイントは何になりますか?
とにかく最後まで作り切ることが大切だと思います。未熟な部分があっても、まずは完成させてからブラッシュアップするのか、次の作品に活かすのかを考えることで、技術は確実に磨かれていきます。私自身、途中で放棄してしまった作品がいくつかありますが、どこがうまくいき、どこが課題だったのか振り返ることができず、記憶にもあまり残っていません。だからこそ、題材は「作っていて楽しい」「完成までのイメージを持てる」ものを選ぶことが重要だと感じています。
【経歴】 CG映像会社にてプロップ、キャラ、背景モデラーとして数多くのプロジェクトに携わる。 【参加プロジェクト】 『モンストアニメTV』 『ドラゴンクエスト ダイの大冒険 -魂の絆-』 『KAIJU DECODE 怪獣デコード』 『スター・ウォーズ:ビジョンズ』 など 【掲載】 80level インタビュー掲載
【経歴】 CG映像会社にてプロップ、キャラ、背景モデラーとして数多くのプロジェクトに携わる。 【参加プロジェクト】 『モンストアニメTV』 『ドラゴンクエスト ダイの大冒険 -魂の絆-』 『KAIJU DECODE 怪獣デコード』 『スター・ウォーズ:ビジョンズ』 など 【掲載】 80level インタビュー掲載