映画監督,是枝裕和_코레에다 Details
是枝裕和の映画制作への取り組み方
今回は、数ある作品の中から4つの代表作品をもとに、作品のはじまり、撮影時の具体的な演出の仕方、役者とのコミュニケーション、キャスティングの方法、撮影秘話、撮影環境の設定についてなど、実際の撮影現場で起こったエピソードを中心に語ります。

映画制作において、最初からテーマが決まることはほとんどなく、ディテールを積み重ねながら物語を動かしていくような形で映画制作を行っている、といった取り組み方。
映画の作風として、「観客が映画館を出たあとに『あ~人間でいることって本当につらいな』と思うようなものは作るまい」、「できるだけスーパーヒーローと悪魔みたいな極悪人を排除した上で世界観を構築していく」といった映画制作における考え方。
こういった、是枝監督がこれまでどの様に映画制作や撮影に取り組んできたのか、どのような考え方を持っているのか、Colosoで公開します。
受講生全員に提供
是枝裕和の講座だけの特典
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是枝裕和監督の映画制作への
取り組み方や考え方を公開 -
講義動画10本を期間制限なしで受講可能
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代表作のケーススタディの紹介と共に、
絵コンテを特別公開
4つの代表作を通して語るケーススタディ

誰も知らない
1988年に発生した「巣鴨子供置き去り事件」を題材として、是枝裕和が15年の構想の末に映像化した作品である映画『誰も知らない』。
初稿から最終原稿までのシナリオについて、子役との関係の作り方、子役の演出など、撮影当時の話も盛り込みながらお話しします。

歩いても歩いても
年老いた両親の元に久々に集った家族の情景を静かなタッチで切り取り、人生の喜びと悲しみを浮かび上がらせたホームドラマ。
作品のはじまり、アイデアの出発点から、コンテと画面の構図や、セリフと空間の関係性、撮影環境についてなどをお話しします。

そして父になる
息子が出生時に病院で取り違えられた別の子どもだったことを知らされた父親が抱く、苦悩や葛藤を描いたドラマ。
作品のはじまり、構造の変化について、子役のキャスティング、演出の秘話、シーンごとの発想や演出についてお話しします。

万引き家族
家族ぐるみで軽犯罪を重ねる一家の姿を通して、人と人とのつながりを描いたヒューマンドラマ。
ストーリー構成、海辺のシーンの秘話、焚火のシーンや取調室のシーンの演出、撮影現場の設定/演出についてなどをお話しします。
是枝裕和
映画監督
こんにちは。是枝裕和です。テレビディレクターを経て、映画監督として活動しています。
この講座では、僕の映画の中から4本の作品を通してお話しできればと思っています。映画に関わってもうすぐ30年ほどになりますが、自分の中でも明快なやり方や、答えを手にしている訳ではありませんし、
一つ一つ試行錯誤しながら作品に取り組んでいます。
このような僕の話の中に、みなさんの求めている答えのようなものが見つかるかどうか自信はありませんが、今まで取り組んできた事については素直に正直にお話ししたいと思います。


映画監督 是枝裕和
現) 映画監督
【テレビ作品】
1991 「しかし…」(CX/ギャラクシー賞優秀作品賞)
1991 「もう一つの教育~伊那小学校春組の記録~」(CX/ATP賞優秀賞)
【長編映画】
2023 怪物 - 監督・編集
2022 ベイビー・ブローカー - 監督・脚本・編集
2019 真実 - 監督・脚本・編集
2018 万引き家族 - 監督・原作・脚本・編集・製作
2017 三度目の殺人 - 監督・脚本・編集
2016 海よりもまだ深く - 監督・原作・脚本・編集
2015 海街diary - 監督・脚本・編集
2013 そして父になる - 監督・脚本・編集
2011 奇跡 - 監督・脚本・編集
2009 空気人形 - 監督・脚本・編集・製作
2009 大丈夫であるように -Cocco 終らない旅- - 監督・編集・プロデュース・撮影・製作委員会プロデューサー(2015年に再上映)
2008 歩いても 歩いても - 監督・原作・脚本・編集
2006 花よりもなほ - 監督・脚本・編集
2004 誰も知らない - 監督・脚本・編集・製作
2001 DISTANCE - 監督・脚本・編集
1998 ワンダフルライフ - 監督・脚本・編集
1995 幻の光 - 監督
【受賞歴】
2023 『怪物』 カンヌ国際映画祭脚本賞(坂元裕二)、クィア・パルム受賞
2022 韓国映画『ベイビー・ブローカー』(英題:Broker)カンヌ国際映画祭最優秀男優賞受賞(ソン・ガンホ)、エキュメニカル審査員賞受賞
2018 『万引き家族』 第71回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞、第44回セザール賞外国映画賞受賞、第42回日本アカデミー賞最優秀賞最多8部門受賞
2017 『三度目の殺人』日本アカデミー賞最優秀作品賞ほか6冠
2015『海街diary』 日本アカデミー賞最優秀作品賞、監督賞、撮影照明賞
2013『そして父になる』 第66回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞
2011『奇跡』 第59回サンセバスチャン国際映画祭最優秀脚本賞受賞
2008 『歩いても 歩いても』ブルーリボン賞監督賞
2004 『誰も知らない』 カンヌ国際映画祭 最優秀男優賞(柳楽優弥)受賞
1995 『幻の光』 第52回ヴェネチア映画祭 オゼッラ賞
この講座のポイント
4つの作品のケーススタディを通して学ぶ、是枝監督の映画制作方法
企画、脚本、監督、編集、すべてを自ら行う是枝裕和。撮影現場で発見した事を大切にし、役者のリアクションや役者同士の会話からヒントを得て脚本を書き換えたり、そのやりとりを脚本に加え、映画の世界観を作り上げていきます。今までどんな事を考え、取り組んできたのか、映画制作のおもしろさ・楽しさを大切にする監督ならではの方法をお伝えします。

実際のシーンの演出方法
今回は、『誰も知らない』、『歩いても歩いても』、『そして父になる』、『万引き家族』の4つの作品をメインに、アイデアのはじまりから、実際のシーンを用いた具体的な演出や指示の方法、画面・空間構造など、紙に書かれたもの以上のリアリティーのある世界観を表現する方法についてお話しします。

撮影・制作秘話を公開
映画の世界観を作り上げるのに大切なカメラのムービング、照明、音声などの撮影環境。円滑なコミュニケーションがあるからこそ実現できる撮影環境の作り方、ロケーションやキャスティングの秘話、役者の生き生きとした演技を引き出すディレクション方法など、撮影現場でのエピソードなどをColosoで特別に公開します。

講座内容
下記のような内容を学べます。
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映画制作に対する取り組み数々の名作を生み出してきた是枝裕和の映画制作方法について、撮影時の具体的な演出の仕方、役者とのコミュニケーション、キャスティングの方法、撮影秘話、撮影環境の設定についてなど、4つの代表作を基に実際の撮影現場で起こったエピソードを中心にお話しします。
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撮影現場の秘話から分かる「自然な演出」について実際の撮影時に起こったハプニングや会話からヒントを得て、撮影に生かし、自然な演出につなげる、是枝裕和ならではのエピソードを紹介します。
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絵コンテと画面構成に関する考察今回の講座では、実際の絵コンテも公開。絵コンテを撮影にどのように活用したのか、画面の構図を決定する過程、撮影環境の設定など、実際のシーンのエピソードを交えながらお話しします。
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ストーリー構成に関する考察最初にテーマが決まることはほとんどない、と話す是枝裕和。作品のはじまりや、アイデアの出発点、取材から得たヒントについてなど、ストーリー構成の過程や、是枝裕和自身の考えについてお伝えします。
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カリキュラム
カリキュラム内容のご紹介
SECTION 01. プロローグ
01. 自己紹介
- 自己紹介
- 講座内容の紹介
SECTION 02. ケーススタディ
02. 映画【誰も知らない】のCase Study ①
- ドキュメンタリーの定義について
- 意識の変化について
- ドキュメンタリーとフィクションについて
- ワンダフルライフについて
- 絵コンテについて(幻の光、ワンダフルライフなど)
- 誰も知らないのシナリオについて (初稿から最終原稿まで)
03. 映画【誰も知らない】のCase Study ②
- 子役との関係の作り方について (オーディション、シナリオの渡し方について、撮影期間の過ごし方、撮影時の秘話)
- 子役の演出について
- 最後のシーンの演出について
04. 映画【歩いても歩いても】のCase Study①
- 歩いても歩いてものはじまり
- アイデアの出発点
- ストーリーに客観性を持たせる設定について
- コンテと画面の構図について
05. 映画【歩いても歩いても】のCase Study ②
- プロットについて
- 出演者とのコミュニケーションについて
- セリフと空間の関係性について
- 撮影環境について(カメラのムービング、照明、音声など)
06. 映画【そして父になる】のCase Study①
- 【そして父になる】のはじまり
- ビジネススキームの変化の影響について
- 構造の変化について
- 子役キャスティング/演出の秘話
07. 映画【そして父になる】のCase Study ②
- 子供が撮った写真を眺めるシーンについて
- 2人の父親像の演出について (二人とも子供をくださいというシーン)
- 6年間はパパだったんだよと話し、謝りながら歩くシーンの発想/演出について
- 撮影環境について(カメラポジション、照明など)
08. 映画【万引き家族】のCase Study①
- 【万引き家族】のはじまり
- ストーリー構成について
- 海辺のシーンの秘話
09. 映画【万引き家族】のCase Study ②
- 平屋の設定/演出について
- 取材から得たヒントについて
- 焚火のシーンについて
- 取調室のシーンの演出について
- 治と祥太の関係性について
- ラストシーンの演出について
SECTION 03. まとめ
10. 映画を作るにあたって
- 映画を作り上げるということについて
- 本人が考える楽しさについて
- 大切にしているポイント
*講座動画の公開時期や、カリキュラムのイメージ・内容などは予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。
*詳細ページ内の絵コンテ画像は、講座に対する理解を深めるためのイメージです。実際の講座動画で公開される内容と異なる場合があります。
インタビュー
映画監督 是枝裕和が
お話ししたいこと

監督の作品を見ると、個人の問題とパブリックな社会問題が同居しているように思いました。普通ならどちらかに絞ることが多いのですが、それはなぜでしょうか?
異質な2つのものを1つの作品に込めようと意識している訳ではありません。『歩いても歩いても』の場合だと、やりたいと思っている事の周りの視界をなるべく狭く設定していて、家族の中だけで見えているもの、いわゆるホームドラマの基本の中で見えてくる世界、そこに見える社会を描いたもので、その視界の半径が少し広くなった時に、外側のその家族が置かれている時代や状況から、そことの行き来の中で社会性を帯びて表現したものが『万引き家族』や『誰も知らない』になるのかな、とは思います。ただ自分としては異質のものが入ったというよりかは、自分の使うコンパスの幅が少し広くなって書ける円が大きくなったという違いだけで、中心から描いている円ということは変わりません。
監督の本では、「テーマはディテールを埋める中で生まれていく」という部分がとても興味深く感じました。このようなアプローチで作られた映画はありますか?
最初にテーマが決まることはほとんどありません。その作品から何をテーマとして選ぶかは作り手より、見る側の選択だと思います。例えば『そして父になる』の作品では、2つの家族の間を子供が行き来する中で、生活のディテールの違いが見えてきます。食事の仕方やお風呂の入り方、寝方などの生活のディテールの違いの積み重ねから物語が発展していくというやり方になっていて、『誰も知らない』で言えば、2DKのアパートの中を徹底的に描いていく。時間が積み重なっていくことと子供が成長していくこと、それと合わせて何かが失われていく、母がいなくなり、お金が無くなり、妹が亡くなる、という物語になっています。最初にストーリーラインがあるというよりかは、ディテールを積み重ねながら物語を動かしていくということは映画の基本だと思っています。物語をどう語るかということは、人物と描写が先にあって、ストーリーは後からついてくるというものが基本だと私は思って作っています。
監督が考える「ドキュメンタリー」と「フィクション」の定義、そこに決定的な違いがあるとしたらそれは何でしょうか?
もし違いがあるとするならば、神の目線を持つかだと思います。ドキュメンタリーは客観的な神の目線のようなものを持ち込んではいけない方法論だと思っていて、あくまで私とあなたの関係で作っていくものだと考えています。劇映画の場合は、あなたの中にも入り込めるし、俯瞰的に神の目線を持つこともできるけれど、私はできるだけ神の目線を持たないように、ドキュメンタリーと同じような目線の在り方で、カメラと演出化というものを規定しています。自由に語り口を選べ、倫理観を踏み外していいのがフィクションなんじゃないかなと思います。
映画を作りながら変わらない、ご本人だけの基準/信念がありましたら教えてください。
これだけは変わらないというものを持たないようにしている、変わることをいとわないという考え方が、変わらない部分だと思います。映画でいえば、映画館を出たあとに「あ~人間でいることって本当につらいな」って思うようなものは作るまい、人間を諦めないという事が一つと、できるだけスーパーヒーローと悪魔みたいな極悪人を排除した上で世界観を構築していく、という事ですかね。真っ白と真っ黒を排除して、グレーのグラデーションで世界観を描くということは意識しています。「こいつがいなければ世界が平和になるのに、この人がいてくれたから世界は救われた。」みたいな話にはあんまり興味はありません。
映画『ワンダフルライフ』のように生活の中で一つの記憶だけ残すとしたら、それは何ですか?
当初よく聞かれた質問ではあるけれど、その時は「もう少し映画を作りたいので、記憶は選ばずにあの空間に残って人の物語をもう少し映画にしたいと思います。」と答えていました。それは今も同じです。もう少し映画を作らせてもらおうかなと思っています。
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