光と影で魅せる、セミリアル風ペインティングのノウハウ
講座詳細
こんにちは、イラストレーターのチョン・サンスです。私は様々な分野で絵のお仕事をしてきたこともあり、一つのやり方にこだわるよりも、様々な試みと変化を楽しんできました。その過程で自然と私ならではの視点とアプローチを確立し、今も幅を広げ続けています。
今回の講座では、私が長年にわたり経験して蓄積してきた独自の作業方式とノウハウをお伝えします。単にスキルを真似する講座ではなく、自分の可能性を見つけ、自分だけの方向性を定めていくきっかけとなれば幸いです。
普段の制作において、ご自身の強みは何だと考えていますか?
私は世間で言う美術教育課程を受けませんでした。そのため、「これで合っているのか、あれが合っているのか」といつも戸惑うしかありませんでしたが、その中で自ら判断して選択する方法を学んできました。イラストを制作していると無数の選択肢の中で選択を迫られますが、私は様々な要素を調整し、バランスを取っていく過程を身に付けてきました。絵というものは結局、形、色、陰影、構図などの要素がそれぞれ存在するのではなく、互いに絡み合い影響を与え合いながら完成されます。その複雑な要素のバランスを取り、流れを司る能力こそが、自分の強みだと考えています。
今回の講座のカリキュラムには、その強みがどのように反映されているでしょうか?
今回の講座のカリキュラムには、私が述べた選択とバランスの取り方の感覚を込めました。絵を描いていると、常に数多くの選択肢が立ちはだかりますが、今回の講座ではその瞬間にどう判断し調整していくべきかをお伝えします。特に形や色、構図などの要素がどう絡み合うかを確認し、そのバランスの取り方を重点的に伝えます。単にスキルを真似するだけでなく、受講生の皆さんが自ら選択しバランスを取れるようお手伝いします。
今回の講座の企画意図と講座ならではのポイントは何ですか?
私は基礎知識を長々と説明したり、詰め込み式の教え方や学び方は好みません。その代わりに、実際に制作する中で経験したことに集中したいと思います。今回の講座のポイントは、現場で得た実践的な考え方とバランス感覚をそのまま皆さんにお伝えすることにあります。単に絵を同じように真似して描く方法を習得するのではなく、自分の力で状況に応じて判断し、柔軟に考え、自分なりの答えを見つけられるようにお手伝いすることが、今回の講座の目標です。
最後に、受講生と後輩のクリエイターにメッセージをお願いします。
絵の勉強をしていると、自然と講師や好きな作家のスタイルに似てきます。しかし、それは成長する途中経過に過ぎず、その作家の亜流になるために努力する人はいないでしょう。皆さんが「第二の誰か」ではなく「第一の自分」と呼ばれることを願っています。容易い道ではありませんが、皆さんなら成し遂げられると信じています。今回の講座が、皆さんが自らの個性を育み、自分だけの答えを見つけていく助けになれば幸いです。

立体感を表現するカギ、面で描くスケッチの重要性
線で形を捉えるのではなく、さらに絵の立体感を出す面で捉える描き方について学びましょう。面で描くスケッチを通じて構造を考えた下絵を完成させることで、ラフスケッチ段階でも安定した形を表現することのできる作業工程を習得します。

絵に命を吹き込む光と影の原理
絵の雰囲気を変えて、人物に奥行き感を加える光の魔法!光の方向・強さ・特性を設定し、固有明度と立体的な表現の仕組みを身に付けましょう。様々な光源における自然な陰影を入れることで、リアルな描き込みとドラマチックな演出を完成させます。

要素の関係で全てが決まる絵の相対性を理解する
絵を構成する全ての要素は、その関係によって変化する!対比と環境に応じて変わる色、明度、線、形の変化を理解しましょう。様々な例を通じて絵の相対性を学び、これを活用して全体のバランスを取りながら、より説得力のある表現力を養います。

視線が集まる絵の実践レイアウト&構図の考え方
見る人の視線を自然に引き寄せる絵の秘訣!レイアウトと構図の基本的な仕組みを学び、画面において集中させるポイントを設定しましょう。配置と対比を通じて視線の流れを誘導し、揺るがない絵の中心軸を作ります。

リアルな表現と魅力を両立させた半実写キャラのガイド
実写とファンタジーの境界で、魅力的な半実写キャラクターイラストを完成させるコツ!実写画像を基にしたリアルな描き込み方を練習し、同時にデフォルメを取り入れる秘訣を学びましょう。自分ならではのスタイルを展開するための半実写ドローイング技法も習得します。

14年目のプロイラストレーターのイラスト制作プロセス
スケッチから色、光と構図、ディテール、仕上げまで!一枚のイラストを完成させる全プロセスを一緒に習得しましょう。ラフスケッチを完成作品へと発展させる流れを体験し、実務にそのまま応用できるプロの制作工程のコツを身に付けます。
*講座動画の公開時期や、カリキュラムのイメージ・内容などは予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。
01. 講座の紹介と目標- 基礎知識に縛られない講座 - 無駄を削ぎ落した講座 - 効率に対して完成度を高めるコツを学ぶ
02. 作業環境の設定- 使用ソフトとハードウェアのことを知る - Photoshopでの作業環境を設定する
03. ブラシの紹介と使い方- ブラシの紹介 - カスタマイズブラシを作る - ブラシの使い方
04. 面を捉えて描く- 線で描くスケッチと面で描くスケッチの長所と短所 - 面で描くスケッチの強みを活かした速い描き方
05. 面を使った図形化- 面を使っていろんな図形と物を描く
06. 面と線を活用した直感的な人体の図形化- 面と線を適切に活用して人体を描く - 人体の図形の大きな枠組みを理解する
07. 効率的な光の設定の仕組み- 光の特徴を知る - 光を設定するコツ
08. 光と影- 影の原理と重要性 - 影の描き入れ方
09. 色塗りの土台、固有明度を理解する- 色の持つ固有明度 - 固有明度の重要性
10. 光と影を考えて人物を描く- シンプルな衣装を着たキャラクターのラフドローイング - 光源の設定と影の入れ方で立体感を出すコツ
11. 色の相対性- 周囲の色によって異なる表現が必要な色について - 補色対比による錯視効果 - 面積による色の重さ - 光による色の相対性 - りんごを用いた実演
12. 明度の相対性- 異なる環境におけるわずかな明るさの変化による大きな効果 - 明度による錯視効果(チェッカーシャドー錯視など) - 明度の相対性を考慮した色の塗り方
13. 関係の中で変化する絵- 色と明度だけでなく、デザインと描き込み方も相対的だ - ディテールと省略のバランス - ラフなタッチと滑らかにブレンドする面の両立 - 関係を考慮していない絵を修正する過程
14. レイアウトと構図- 構図の流れが視線を誘導する仕組み - オーバーパースならではの劇的な効果と活用 - 視線を集中させる配置のコツ - 視線誘導の線の活用 - 視線が分散する誤った構図の分析と修正
15. 対比で視線を集中させる- 光のスポットライトを活用して視線を集中させる方法 - ディテールの描き込み度合いを調整して集中させるポイントを作る - 魅力的なポイントを適切に配置する
16. 奥行き感を出す- 遠近法が奥行き感に及ぼす影響 - 空気遠近法などを活用して距離感を表現する - 余白を作ることで、視線が留まるところを作る - 前景 / 中景 / 後景を配置する
17. 半実写イラストの描き方を学ぶべき理由- いろんなスタイルに幅を広げられる半実写の可能性 - カジュアル風イラストで半実写を活用した例 - 実写風に比べて半実写の持つ柔軟性とメリット
18. 魅力的な半実写ドローイングの描き方- 控えめのデフォルメを活用するコツ - エッジコントロールによるリアルさとイラスト調の表現のバランスの取り方 - 曖昧さを活用する - 誤った半実写の例
19. 半実写キャラクターを描く- 実際の上半身の写真を基にした半実写イラストの描き方の実演
20. 構想を練る- どのような絵を描くか考える - インスピレーションを得る方法 - サムネイルスケッチ
21. ラフスケッチを描く- いくつかのラフスケッチを描く
22. グレースケールで描く- 光源を設定して、グレースケールで描きはじめる
23. 色塗りを始める- グレースケールで描いた下絵に配色して色を塗る - 描き込みを始める
24. レンダリング 01- レンダリングする
25. レンダリング 02- レンダリングする
26. シートを作成する- 3D担当者に渡すためのコンセプトアートシートを作成する - 後ろ姿の描き方の実演
27. ラフスケッチを描く
28. グレースケールで描く 01
29. グレースケールで描く 02
30. 色塗りを始める 01
31. 色を塗る 02
32. レンダリング 01
33. レンダリング 02
34. レンダリング 03
35. 最後に- お話ししたいこと
当講座は、以下のツールを使用します。
[メインツール]
‐Adobe Photoshop CC 2025
[履歴] WEMADE「MIR M」キャラクター原画 / イラスト制作 NetEase「ディアブロ イモータル」キャラクター原画 / イラスト制作 [参加プロジェクト] Riot Games「League of Legends」イラスト制作 NCSOFTイラスト制作 NetEase Gamesイラスト制作 その他多数
[履歴] WEMADE「MIR M」キャラクター原画 / イラスト制作 NetEase「ディアブロ イモータル」キャラクター原画 / イラスト制作 [参加プロジェクト] Riot Games「League of Legends」イラスト制作 NCSOFTイラスト制作 NetEase Gamesイラスト制作 その他多数