キャラクターの存在感を生む衣装デザイン&着彩術
講座詳細

キャラクターを魅せる衣装デザインのコツ
キャラクターの個性やコンセプトを起点に、「デザインの核」をつくる考え方を紹介します。モチーフ選びのコツ、魅力が伝わる方向性など、デザインの着想を得る最初のステップを解説。思いつきではない、論理的で一貫性のあるデザインの土台を固めます。

映える衣装を作るシルエット設計
衣装全体のボリューム配置や輪郭を調整し、キャラクターらしさを表現するスキルを身につけます。ディテールに時間をかける前にシルエットを明確に定める重要性を理解し、デザインのブレを防ぐデザインプロセスをご紹介します。

ライティングを意識した下塗りの進め方
立体感の土台となる着彩のステップを丁寧に解説します。イラストの雰囲気を決める色ラフの考え方や、肌・髪・衣服のベースとなる下塗りプロセスを解説します。レイヤー構成や色味調整など、作品づくりの基盤になる実践的なプロセスを習得できます。

陰影で魅せる着彩テクニック
シェード(陰)とシャドウ(影)の明確な描き分け、反射光の入れ方など、立体感を強める陰影テクニックを解説します。布の厚みや物体間の距離が自然に見えるよう、光源への理解を深めます。この工程を学ぶことで、平面的な塗りからより立体的に見える表現ができるようになります。

素材別の質感の描き分け方
シルク、ベロア、レザー、デニムといった素材ごとの光の受け方や硬さの違いを描き分ける技法をご紹介します。衣装に素材特有のテクスチャや質量をつけ、キャラクターの存在感を高めるコツを学びます。

完成度を高める最終調整のポイント
コントラスト、色調補正、レイヤーモード、テクスチャを活用し、作品の完成度を一段階引き上げる「仕上げのコツ」をお伝えします。最後のひと工夫でイラスト全体の印象を整え、洗練された雰囲気を作るポイントが身につきます。
※上記の画像は講座に対する理解を深めるためのイメージです。
1次映像公開日:2026年2月6日(1~9講)
2次映像公開日:2026年3月6日(10~27講)
※下記の画像は講座に対する理解を深めるためのイメージです。
※講座動画の公開時期や、カリキュラムのイメージ・内容などは予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。
01. 自己紹介・作業環境- 自己紹介、作風 - イラスト関連の仕事 商用立ち絵やキービジュアル制作 - この講座で学べるもの 衣装をデザインする時の考え方 説得力のある衣服の塗り方 - 作業環境・画面 - 使用しているブラシ
02. コンセプト決め- デザインを考える時の観点 ファッションのテイスト キャラクターの個性 デザインの核 - ファッションのテイスト フェミニン、カジュアル、フォーマル、モダンシック ドレッシー、ロリィタ、ファンタジーなど - キャラクターの個性 キャラクターの何を見せたいか (性格・ギャップ・チャームポイント) - デザインの核 核となるモチーフや要素を3つ程度自由に考える (キャラクターから連想・自分の好きな要素)
03. 衣装のシルエットを考える- ボリュームを置く場所を決める 全体のシルエットで、どこにボリュームを置くか考える (上半身、下半身、全体) - パーツ別にシルエットを考える 首元、胸元、肩周り、腕、手、腰周り、足元のパーツに分け どのようなシルエットのデザインがいいか考える - 作例紹介 モダンシックなテイストで、ボリューム別の作例を3つ考える
04. 細部に意匠を盛り込む- 衣装の構造を詰める 各パーツの解像度を高めるイメージでデザイン性を足す - デザインの核を盛り込む - アクセサリーやバッグなどの小物を考える - 左右対称・非対称の観点で全体のバランスを調整 - 情報量調整 物足りない箇所に意匠を加える 飽和している箇所の要素を削ぐ
05. 配色- 色数による印象の変化 - 実際の工程を見せながらコツを伝える - 最終的な色味を調整し、ニュアンスを整える
06. ポーズによる印象の違い- 静的・動的なポーズ - コンセプト別ポーズ - 重心の取り方
07. キャラクターらしさを出すコツ- 関節の角度 - 動作のニュアンス
08. 下絵のポイント- 素体を描く - 境界効果を用いて髪や衣服の流れを描く
09. 塗りやすい線画を描くコツ- 線画を描く シルエットのアウトラインをしっかり引く 物体同士の境界線を示すイメージで最低限の線を引く 境界線効果を使った時短テクニック
10. 着彩の工程- 各パーツごとに塗り進めていく流れを説明 - 色ラフ→色分け→シェード(陰)→シャドウ(影)の流れを説明 - レイヤー構成
11. 色ラフ- ライティング - ざっくりメインカラーと影色を置く イラストの雰囲気による色選び - レイヤーモード「彩度」でコントラストを確認 - 色味を調整
12. 着彩① 肌、顔- 下塗り - シェード - シャドウ - 反射光 - 爪、唇、頬、目などパーツごとの塗り込み
13. 着彩②-1 衣服- 皺のパターンの基本 シェードとシャドウの違い シェードの追い方(皺の起点、布の柔らかさ、服の構造) シャドウの追い方(物体同士の距離、光源の角度) 単色でも奥行きを出す塗り方の演習
14. 着彩②-2 衣服- 下塗り ▼トップス - シェード(布の表面の凹凸から生まれる陰影を追う) シワの起点 布の柔らかさ 服の構造 - シャドウ(物体の重なりから生まれる落ち影を置く) 物体同士の距離の関係 光源の角度の関係 - 反射光
15. 着彩②-2 衣服▼ボトムス - シェード(布の表面の凹凸から生まれる陰影を追う) シワの起点 布の柔らかさ 服の構造 - シャドウ(物体の重なりから生まれる落ち影を置く) 物体同士の距離の関係 光源の角度の関係 - 反射光
16. 着彩③ 髪- 下塗り - シェード - シャドウ - ハイライト
17. 着彩④ 靴、アクセサリー- 下塗り - シェード - シャドウ - ハイライト
18. 生地の描き分け(シルク、ベロア)- 高級感のある印象
19. 生地の描き分け(レザー、デニム)- カジュアルな印象
20. コントラストの強弱- レイヤーモード「彩度」でコントラストを確認 - トーンカーブでコントラストを調整 - レイヤーモード「乗算」「オーバーレイ」「焼き込みリニア」で細部の調整 - 色調補正レイヤーの活用
21. 仕上げ・テクスチャ- アウトラインによるシルエット・境界の強調 - テクスチャによるアナログ感の付与
22. おさらい① 衣装デザイン
23. おさらい② ラフ
24. おさらい③ 線画
25. おさらい④ 着彩
26. おさらい⑤ 仕上げ
当講座は、以下のツールを使用します。
[メインツール]
CLIP STUDIO PAINT EX 4.0.1
※プログラムの注意事項必要に応じて作成
こんにちは、イラストレーターの7日です。 私は、長年アナログイラストを制作していた経験を活かし、デジタルでも布の質量や素材感が手触りとして伝わるタッチを追求しています。株式会社ホビージャパン様や翔泳社様などの書籍掲載、TVアニメのグッズビジュアル制作など、企業案件を多く手掛ける中で、キャラクターに「存在する説得力」を宿す作品づくりを目指してきました。
本講座は、衣装デザインの発想や、奥行き・重量感を出す着彩方法といった、多くの人がつまずく部分を解消するために制作しました。「衣装デザインが苦手」「服の塗り進め方がわからない」という悩みを解消できるよう、デザインプロセスから着彩のコツまでを順を追って解説します。焦らず、ご自身のペースで唯一無二の表現を追求できるよう、全面的にサポートします。
本講座において、講師さまだけの強みや、他の講座との差別ポイントを教えてください。
私は布の重さや素材感が手触りとして伝わるタッチ、立体的で説得力のある衣服表現、そして個性的な衣装デザインを得意としています。本講義ではその強みを活かし、衣装デザインの発想プロセスから着彩しやすい線画の描き方、描画時のコツやパターンまで、実践的にお伝えします。
講師さまご自身は、勉強してきた中で難しかった部分、それを解決するためにどのような努力をされてきましたか?
長年アナログで制作してきたため、デジタルに移行してもアナログ時代の塗り癖が抜けず、全体がのっぺりとして立体感に欠け、どこか垢抜けない仕上がりになることが悩みでした。そこで写真を参考に、素材ごとの皺の出方や影の落ち方、光の反射を研究し、枚数を重ねて描くことで質感表現のパターンを習得しました。
イラストを制作する際、どの部分に一番力を入れていますか?また、それを表現するスキルにはどのようなものがありますか?
衣装デザインの要素出しやアイデア整理、また奥行きや重量感をもたせた着彩は多くの人がつまずきやすいポイントです。本講義では、発想プロセスから線画、着彩のコツまでを順を追って解説し、迷いやすい部分を自然と乗り越えられるようサポートします。より自信を持って制作いただける内容になっています。
受講生に向けてメッセージをお願いいたします。
私もデジタルイラストを始めた当初は着彩が思うようにいかず悩んでいましたが、描き続け、観察を重ねるうちに少しずつコツがつかめるようになりました。基礎を固め、唯一無二の表現を追求していけば、自分のスタイルは自然と確立されていきます。焦らず、自分のペースで一緒に頑張りましょう!
【実績】 2023年 ・大丸・松坂屋様「VRC向けオリジナル3Dモデル 鳳蝶」アバターデザイン 2024年 ・株式会社ホビージャパン様「CLIP STUDIO PAINT すぐに使える神ツール&イラストテクニック集」メイキング ・HoYoFair様「琥珀紀女優」企画参加 ・翔泳社様「ILLUSTRATION2025」掲載 ・「サンリオキャラクターズコラボクリエイター発掘コンテスト」応援イラスト 2025年 ・「FR of THE IDOLM CINDERELLA GIRLS」イラスト出展 ・ブシロードクリエイティブ様 TVアニメ「BanG Dream! Ave Mujica」グッズビジュアル制作 ・pixiv様「VISIONS 2026 ILLUSTRATORS BOOK」掲載
【実績】 2023年 ・大丸・松坂屋様「VRC向けオリジナル3Dモデル 鳳蝶」アバターデザイン 2024年 ・株式会社ホビージャパン様「CLIP STUDIO PAINT すぐに使える神ツール&イラストテクニック集」メイキング ・HoYoFair様「琥珀紀女優」企画参加 ・翔泳社様「ILLUSTRATION2025」掲載 ・「サンリオキャラクターズコラボクリエイター発掘コンテスト」応援イラスト 2025年 ・「FR of THE IDOLM CINDERELLA GIRLS」イラスト出展 ・ブシロードクリエイティブ様 TVアニメ「BanG Dream! Ave Mujica」グッズビジュアル制作 ・pixiv様「VISIONS 2026 ILLUSTRATORS BOOK」掲載