完全攻略55講:魅力的なイラストを描くための美術解剖学・構図入門
講座詳細
01.自己紹介と講座の説明‐東洋美術学校での担当授業と著書紹介
02.講座目標①「魅力的なポーズを描く」‐顔と体のアングルごとの描き分け ‐肩と股の大きな関節を構造から理解する ‐描き慣れないポーズにもチャレンジする
03.講座目標②「飽きさせない構図を描く」‐魅力的なポーズだけでは構図は完成しない ‐「キャラのシルエット」を意識する ‐構図を構成する要素
04.使用ツール‐使用ツールはアナログでもデジタルでもOK ‐アナログの場合に描きやすくするコツ ‐デジタルの場合に描きやすくするコツ
05.課題で意識して欲しいこと‐最小限の線と陰影で人体を表現できるのが理想 ‐線の強弱の使い分け ‐線と陰影の使い分け
06.線がブレる・綺麗に描けないときは‐「美しい線を引く」には ‐「カケアミ」と「円」の練習法 ‐新しいツールを使用する際の練習法
07.顔パーツの基本的な配置‐生え際・眉頭・鼻(人中)・アゴは等間隔 ‐目・口・耳の高さ ‐耳の位置 ‐鼻・アゴと唇のバランス ‐年齢による変化 ‐誇張された特徴で年齢・性別を描き分けてみる ‐デフォルメされた少年少女の顔バランス
08.16パターンのアングル違いの顔‐「体」ではなく「顔」が描けていない? ‐描き分けのポイントを知る
09.目と耳の位置関係‐意外に重要な「耳」の描き分け ‐目は頭部の「正面」耳は頭部の「側面」 ‐「側頭線」を理解する ‐斜め向きアングルの目と耳 ‐アオリアングルの目と耳 ‐俯瞰アングルの目と耳
10.斜め向きアングルと側頭線‐側頭線=斜め向きアングルの顔の輪郭 ‐眉弓と頬骨の立体 ‐実はあまり使わないし描きにくい斜め45度 ‐顔の向きによってキャラが別人のようになる原因
11.アオリの顔‐まずは斜めアオリを描けるようになろう ‐顔パーツの配置が大きく変化する横アオリ ‐アゴ裏がポイントの正面アオリ
12.俯瞰の顔‐斜め俯瞰は顔パーツを僅かに下げる感覚で描く ‐目・鼻・唇の重なりがポイントの横俯瞰 ‐正面俯瞰は特に顔パーツを下げすぎないように描く
13.顔パーツの構造と立体を理解する‐顔のパーツは一つ一つがかなり立体的 ‐顔パーツは互いに重なり合う
14.口の立体‐顎骨と歯列 ‐唇はくちばしのように尖っている ‐立体的な中心部分と平面的な両端
15.鼻の立体‐眉と鼻を繋ぐ「鼻根」 ‐写実的な鼻とデフォルメされた鼻 ‐アオリアングルでの「鼻翼と鼻の穴」 ‐俯瞰アングルでの「鼻梁と頬」の境界 ‐年齢や人種による鼻の描き分け
16.鼻根と眼窩の立体‐鼻根は目の輪郭線の一部 ‐鼻根によって目つきが変わって見える
17.眼球とまぶたの立体‐左右の目はわずかについてる角度が違う ‐瞼はアングルによって形が変わり表情も変わって見える ‐黒目と瞳孔を描くにはパースの理解が必須
18.つり目キャラとタレ目キャラ‐つり目は目頭がポイント ‐タレ目は黒目がちにするイメージで
19.喜怒哀楽と顔パーツの動き‐自然な「笑顔」と不自然な「笑顔」 ‐激しい「怒り」と激しい「笑い」は似ている ‐「苦しい」が決壊して「悲しい」になる
20.アオリでの難しい描き分け‐アオリは自然とポジティブな表情になる ‐微笑んだ口元 ‐アオリのつり目キャラ
21.俯瞰での難しい描き分け‐俯瞰は自然と鋭い表情になる ‐怒りの口元 ‐俯瞰のタレ目キャラ
22.基本となる人体バランス「8頭身」‐8頭身が美術解剖学の基本 ‐股は身長のジャスト半分 ‐足の長さの印象を決定する膝の高さ ‐肘はウエストを手首は股を目安に ‐上半身を四等分してみよう ‐黄金比で理想化されたへその位置
23.年齢の描き分けは「現実的」バランスに寄せる‐中高年や子供は現実的な人体バランスに少し寄せる ‐様々な年齢・性別を描き分けてみる
24.デフォルメされた少年少女のバランス‐「理想化」と「親しみ」を両立させる漫画的デフォルメ ‐頭身は低くスタイルは良く
25.胴体は「肋骨」「腹(胴体)」「股関節(尻)」の3パーツ‐アオリや俯瞰のときに必ず意識したい3つのパーツ ‐忘れられがちなパンツ=「股関節(尻)」
26.脇の下から股までを繋ぐ「V」の字‐大胸筋と腹直筋は上半身の「正面」 ‐大胸筋は「3つの三角形」 ‐「大胸筋腹部」と「腹直筋鞘」について知ろう
27.胴体の「側面」を意識する‐筋繊維で斜めに絞られた胴体側面 ‐側面下部の厚み(「内腹斜筋」と「腸腰筋」) ‐側面上部の厚み(「広背筋」と「前鋸筋」) ‐無視されがちな「横のお尻」
28.鎖骨と肩甲骨の構造を理解する‐斜め向きを描く上で重要な「鎖骨」のカーブ ‐横向きを描く上で重要な「鎖骨」「肩甲骨」と腕の付け根の関係 ‐腕の付け根のデッサンは尻や脚にまで影響する ‐俯瞰で重要な「鎖骨」「肩甲骨」と首肩の筋肉 ‐アオリの時にも忘れないで欲しい「鎖骨」と腕の付け根
29.画角とはなにか‐望遠と広角は「カメラ」の知識 ‐アニメでよく使われる「望遠」のパース ‐少年漫画でよく使われる「広角」のパース ‐人間の視界に近い「標準」のパース
30.画角で描き分ける体と顔‐望遠で立ち絵を描いてみる ‐広角で俯瞰の立ち絵を描いてみる ‐広角でアオリの立ち絵を描いてみる
31.腕と胴体は「ハ」の字で繋がる‐腕は首(僧帽筋)からついている ‐腕の付け根の「くぼみ」と「上腕骨」のでっぱり
32.肩の可動域と鎖骨の動き‐鎖骨は「裏返る」 ‐「くぼみ」と「大胸筋」の変形
33.脇の下の描き方‐「脇の下(腋窩)」を形作っている筋肉 ‐腕の動きと脇の下の変化 ‐どう簡略化して描くか
34.腕を動かしたときの胸と背中の筋肉(立体)‐腕を上げるほど絞られる胸 ‐腕を上げるほど膨らむ肩まわり ‐マッチョを描くなら知っておきたいインナーマッスル ‐女性の背中で目立つインナーマッスル
35.股関節は線ではなくパンツ‐鼠蹊部だけでは説明できない「股関節」 ‐太ももを出し入れしている「スリット」の位置を知ろう ‐脚の動きで大きく伸び縮みする「横のお尻」
36.本当は大臀筋より注目して欲しい「横のお尻」‐尻えくぼの中心「大転子」 ‐開脚や蹴り上げで膨らむ「中臀筋」 ‐足の付け根のラインをつくる「大腿筋膜張筋」
37.骨盤の底面と周辺の筋肉‐骨盤は底の抜けたコップの形 ‐「恥骨」と「坐骨」の三角形とそこにつく筋肉 ‐「仙骨」と「大臀筋」と「皮下脂肪」
38.股関節・お尻の男女差‐平らな「側面」と丸みの強い「背面」は男女共通 ‐お尻の男女差のポイントは「骨盤」「大腿骨」「皮下脂肪」 ‐お尻の男女差を正面・横・後ろから見てみる ‐服の上からでもわかる鼠蹊部の男女差
39.腕の筋肉は左右非対称かつ「ねじれ」がある‐魅力的な前腕のポイントは「腕橈骨筋」と「長橈側手根伸筋」 ‐「三角筋」「上腕」「前腕」のねじれ ‐肘の周りの凸凹
40.手首や肘の動きによる筋肉の変化‐意外と描けない「脱力した腕」 ‐手のひらを上に向ける「回外」・下に向ける「回内」 ‐力こぶの描き方
41.脚の筋肉は「平面」と「丸み」が絡み合っている‐脚の筋肉は「外高」「内低」 ‐内側は丸みが強く、外側はくびれる膝まわり ‐平らで薄い「内転筋」丸く大きな「大腿四頭筋」 ‐ハムストリングスとひかがみ
42.開脚による筋肉の変化‐浮き上がる「内転筋」 ‐縮む「縫工筋」 ‐意外な動きをする「内側広筋」
43.画角で描き分ける腕‐望遠で手を差し伸べるポーズを描いてみる ‐広角で手を差し伸べるポーズを描いてみる
44.画角で描き分ける脚‐望遠でハイキックを描いてみる ‐広角でハイキックを描いてみる
45.構図とは何か‐構図とは「長く画面を注視してもらうための工夫」 ‐構図を練るときはキャンバスからはみ出すつもりで ‐人体は縦長のため「横幅を増やす」ことをまずは意識
46.「配置」と「視線誘導」‐注目が集まりやすい位置に「見所」を配置する ‐心地よい流れに沿って「視線誘導」する道をつくる
47.代表的な「配置」の構図‐日の丸構図 ‐黄金率グリッド ‐三分割法 ‐レイルマン比率
48.代表的な「視線誘導」の構図‐黄金らせん・9(Q)の字構図 ‐円構図 ‐三角形構図 ‐対角線構図 ‐S字構図
49.「見所」に視線を「固定」させる構図‐フレーム構図 ‐サンドイッチ構図
50.感情や物語を演出する構図‐アオリと俯瞰 ‐画面の余白 ‐画面の左右 ‐ロール(画面の回転) ‐順光と逆光 ‐目を強調する・隠す ‐寄りと引き
51.衣装や髪の毛に動きをつける‐構図を強制的に三角形にしやすい服装 ‐髪の毛で体のシルエットが隠れてしまう
52.ポーズが映える構図を探る‐シンプルな立ち絵と日の丸構図 ‐手足のパースと三分割法・レイルマン比率 ‐後ろ姿とフレーム構図・サンドイッチ構図
53.思い切ってキャラクターを脇役にする‐レイルマン比率は背景を主役に据えるとより映える ‐三分割法でバランスよく背景を書き込む
54.思い切ったトリミング‐頭頂部が少し飛び出す日の丸構図 ‐左右に余白をつくってみる ‐回転させてみる
55.絵を描くときは小さな達成感を常に感じてほしい‐何になりたいかより何を作りたいか ‐描きたいものが浮かばない時はインプット